ファンキーモンキーベイビーズ(通称ファンモン)は、ファンキー加藤、モン吉、DJケミカルの三人が、2004年に結成した日本の男性音楽グループだ。このグループは私にとって、自分の好きな音楽を作ってくれた歌手だけでなく、自分に影響を与えた存在でもある。
ファンモンの歌と出会ったのは、高校時代のことだったが、そのときはまだ日本語を習っておらず、ただ歌のメロディが好みで聴き始めただけだ。大学に入って日本語を勉強し始め、そのメロディにのせた歌詞の意味がだんだんわかるようになって、ファンモンのたくさんの応援ソングが伝えた思いに実に感動した。東日本大震災が発生した一週間後、ある音楽番組で涙を流しながら「あとひとつ」という歌を歌ったファンモンの姿がとても印象的で、「僕は信じてるから、君もあきらめないでいて」というフレーズがずっと頭の中に響き、この曲はきっと東北の被害者の方々に届いて希望の力になるだろうなと思った。そして、日本留学をきっかけに、私は初めてファンモンのライブに行くことができ、そのパワフルで情熱的なライブを通じて本格的なファンになった。
なぜファンモンの音楽は私に影響を与えたと言えるかというと、ファンモンの歌を聴くと、自分は嫌な気分に陥っていても落ち込みの中から解放され、また元気になって前向きに生活を送るようになるからだ。
「お袋の温かい手料理からコンビニの弁当
狭い部屋の中で探した電子レンジのコンセント
夢に見た生活もなし崩し 無計画さは親父譲り
勢い任せの一人暮らしは寂しくて枕を濡らした
きっと心配してんだろう 親泣かせの愚か者
でも今俺にとって二人は優し過ぎるんだよコノ野郎
だからまだ帰る気はない 踏み出したから耐えるしかない
杉並区の六畳一間 西向きの窓に覗く遠い空」
一つの例として挙げてみると、この「My Home」というファンモンの歌で語っているストーリーはまるで中国を遠く離れて日本に来た自分の生活を描いているようで、この曲を聴くたび、いつも「理想と現状が違うことがあるだろうけど、自分が選んだ道だから頑張るしかない。自分がどこにいても元気に生きて、そして立派な人になるということは最高の親孝行だ」と感じる。ファンモンの歌詞にはとても豊かな表現がないかもしれないが、誰もが経験したことのある些細なことで作り上げたシンプルな歌詞だからこそ、人々の共感を呼び、励ましとして受け入れられるのではないか。
残念ながら、2013年6月2日、ファンモンは東京ドームで行われたライブをもって解散してしまった。その解散ライブに、私も行った。自分はその日にまだ日本にいて、みんなと一緒にファンモンの歌で最後の最後まで盛り上がることができて本当によかったと今はすごく思う。たとえ解散しても、音楽の力は消えることがなく、ファンモンの歌はこれからもきっと私、それから多くの人々を支えていくと信じたい。
「時代を変えるような 後世に残るような
そんな革命は起こせなくてもいい
でも君の明日は 君が変えるんだ
他の誰でもない そう自分だけの記念日を
『どこから来たか』よりも『どこへ向かうのか』が
きっと何よりも大事なんだ
変わりゆく世界の中でも
君にしかできないことがあるよ
道なき道を 今 切り開いて
君が笑顔の君に出会えるまで」
ファンモンのリーダーであるファンキー加藤は現在、ソロ活動を始めている。この「CHANGE」というファンキー加藤の応援ソングは私の大好きな曲の一つで、このような歌を歌い続けるファンキー加藤の姿を見て、ファンモンの魂は今でも違う形で生きているような気がする。私にとって大切な音楽を胸に、今日も明日も前向きな人生を歩んでいく。
Vol.106 自分に影響を与えた音楽
2015年4月23日
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